仁川学院中学・
高等学校

2019 年 12月 記事一覧

2019.12.20 学校行事
【2学期】終業式を行いました。

12月20日(金)、コルベ講堂にて中学校の2学期終業式を実施しました。

校長先生からは「イエス様の衣をまとう様に、生まれ変わる気持ちでまた頑張りましょう。」という応援の言葉がおくられました。教務部長からは、先日ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの著書を例に「あきらめないことの大切さ」、生徒部長からは、自身が中学生のときに、当時の先生が語ってくれた「いのちの重さ」について、それぞれお話がありました。生徒たちは真剣な表情で先生方の言葉に耳を傾けていました。

続いて、先日行われた生徒会立会演説会・選挙・開票を取りしきった選挙管理委員3名と、選挙によって新年度の生徒会会長・男子副会長・女子副会長に当選した3名に任命書がおくられました。最後に、今年から始まった、コルベ講堂に早く、静かに着席することを目的とした「コル着キャンペーン」の結果が発表され、上位を占めた3-3、1-1、1-2のクラス代表者が現生徒会長の手から表彰状を受け取りました。終業式の後は、各教室で通知表が手渡されました。

1年間、様々な活動を通して、生徒たちの表情や姿勢からも成長の様子が伺えました。3学期が有意義なものになるように、新たな気持ちで新年を迎えてほしいと思います。今年も1年間、生徒たちの様子を見守っていただき、ありがとうございました。来年も生徒たちの活動を発信していきますので、どうぞ、よろしくお願い致します。

2019.12.18 ニュース
【中学】クリスマスウィークを実施しました

12月16日(月)より、クリスマスウィークが始まりました。クリスマスとは神の御子イエス・キリストの降誕を記念する日で、神が人間に示された愛を皆で喜び、そして分かち合うときです。

本年度のクリスマスウィークのテーマは「Faccio  io ~イエス様の愛に倣って~」です。Faccio  ioとは「私がやります」という意味のイタリア語です。具体的には、自分のことばかりでなく、他者に目を向け、共に喜ぶために積極的に自分のできることを実行していくことを目指しました。

 

初日には、オープニングセレモニー、聖歌練習、クリスマスの意味を考える講演会、クリスマスカードの作成を行いました。

 

オープニングではこのクリスマスウィークの意義を説明し、最終日のミサで歌われる聖歌の練習を行いました。

続いて、関西学院中等部で宗教主事をされている福島旭先生をお招きして、「メリーではなくホーリークリスマス」と題して講演を行っていただきました。近年の日本のクリスマスでは、メリー(陽気な)が勝ってしまっているので、本来のイエス様の降誕記念日としてのクリスマスの意味を考えると、少しでもホーリー(聖なる)を考えながら過ごしてほしいとおっしゃっていました。

講演会の後は、教室に戻ってはクリスマスカードの作成しました。ポップアップカードと呼ばれる、2つ折りになったカードを開くと絵が飛び出すように見えるカードを作り、そこにメッセージを書き込みました。作成したカードは、このクリスマスウィークの活動で高校生が訪れる介護施設の方々に配られます。クリスマスの喜びを共有しようと、みんな一生懸命制作していました。

 

2日目は各学年で活動が分かれました。

 

1年生は、1年間を振り返って自分が様々な人に支えられていることに気付き、その感謝の気持ちを伝えるためにクリスマスカードを作成しました。クリスマスカードは前日にも作成しましたが、今日は普段自分を最も支えてくれている自分の家族のために、普段伝えられていない思いを文章に込めて作成しました。

2年生は、本校では以前から微力ながら支援をさせていただいている、大阪市西成区のあいりん地区で路上生活を余儀なくされている方々の厳しい現状について学びました。そして少しでも寒さをしのいで頂けるよう、心を込めて手編みのマフラーを制作しました。こちらは、あいりん地区で活動する援助マリア修道会のシスター方に協力していただいて、炊き出しの際にボランティアとしてお手伝いしながら、集まった方々にプレゼントする予定です。

3年生は、街頭に出て募金活動を行いました。本年度、日本列島は台風や豪雨により未曽有の被害を受けました。現在も被災地では、被害を受けた当時のままでほとんど手つかずになっているところが多数あり、ボランティアの数も足りていない状態です。その方々を支援するために西宮北口駅、宝塚駅などで協力をお願いし、多くの方に募金をしていただきました。

 

3日目は、昨日までのクリスマスウィークの中で行ったそれぞれの活動についての報告会とクリスマスミサ、そして各クラス・学年でのクリスマス祝会を行いました。

報告会では、中学生の各学年と高校1年生、1年を通して行ってきた仁川の森の代表者が報告しました。どの代表の報告でも、「誰かのために・・・」と思って活動してきたけれども、感謝や労いの言葉をかけていただき、「こちらも嬉しい気持ちになった」という感想が聞かれました。

 

活動報告の後はクリスマスミサです。ミサの厳粛な雰囲気の中、みんなでキリストの降誕をお祝いしました。ミサの中では、各クラスで集めた献金も代表者が納めていきました。

続いてクリスマス祝会です。ここまで、いろんな方々のことを考えながら活動してきましたが、一番身近な友達とクリスマスの喜びを分かち合いました。体育館でスポーツをしたり、ラウンジでゲーム、ビンゴ大会をするなど、大いに盛り上がっていました。食事もサンドウィッチやピザ、お菓子などを食べながら楽しい時間を過ごしました。

 

クリスマスまであと1週間です。このクリスマスウィークで行ってきた、「私がやります」の精神を学校の中だけでなく、いろんな場面で実践していって欲しいと思います。

2019.12.17 学校行事
【中学校】仁川の森 芸術探求 活動報告

中学校では、毎週金曜日の仁川タイム(総合学習)の時間に、“仁川の森”と題して1〜3年生の縦割り班で課題に取り組んでいます。2学期は、「自然を通して、社会の課題を知る。自然を通して、自分たちに何ができるか考える」を目標に、“理数探求”と“芸術探求”の2つの探求学習が同時に進められました。今回は、芸術探求の活動をダイジェストで紹介させていただきます。是非、ご覧ください。

 

芸術探求は、①花の寄せ植え、②石鹸づくり、③パッケージ制作の大きく分けて3段階。自分たちで生花の手入れや世話を行い、その一部を押し花にします。溶かした石鹸に着色料や香料、押し花を入れることで実にきれいな石鹸が出来上がります。そうして作られた石鹸たちは、手作りのケースでラッピングされ、クリスマスウィークの活動を通して近隣の施設に贈られます。芸術の定義は幅広いですが、「自己表現にとどまらず、他者に贈るためのモノを仲間と試行錯誤しながら作り上げること」が今回の目的です。

               

慣れない作業に困惑しながらも、生徒たちは協力し合い、見事なプレゼントを作り上げました。たくさんの人の手元に届いて喜んでもらえることを願っています。

2019.12.16 高校入試情報
【高校】平成31年度入試問題集の訂正について

本校が作成しております『平成31年度入学試験問題集』において、数か所に誤りがありました。

お詫びして訂正させていただきます。

修正内容につきましては、こちら ↓ をクリックのうえダウンロードしてください。

平成31年度仁川学院高等学校 入学試験問題集(訂正版)

 

なお、昨年度入試における採点については、正しい模範解答を用いて行われたことを確認しておりますので、昨年度の入試結果への影響は一切ございません。

今後は、このような事態が起こらないように再発防止に努めてまいります。

ご迷惑、ご心配をおかけいたしまして、本当に申し訳ございませんでした。

2019.12.13 学校行事
高1校外学習(C・CSコース)を実施しました。

12月13日(水)、徳島県の大塚国際美術館へ校外学習に行ってきました。

期末考査後、世界史の授業を使った事前学習では「あなたは大塚国際美術館も学芸員です。来月、西宮市の小学生がここの美術館を訪れます。あなたが紹介したい作品を取り上げて、小学生の目を引くリーフレットを作成しましょう」といったパフォーマンス課題のもと、生徒はiPadのKeynoteを駆使してそれぞれが作成をしました。

 

それをクラス内で共有し、クラスメイトによって紹介されたリーフレットで事前知識を整理した上で当日を迎えました。

 

大塚国際美術館では、原画から陶板上で忠実に再現されており、世界の名画を原寸大で楽しむことができます。

 

今回イタリア研修旅行で高校2年生も訪問しているシスティーナ礼拝堂の天井画・壁画も原寸大で再現された空間になっており、生徒達もその迫力に圧倒されていたようです。

 

また展示作品の撮影が許可されていますので、生徒達はiPadを手に、興味関心のある名画を次々と記録に残していました。

 

生徒の感想

  • 美術館では、厳選された21作品をメインに鑑賞できた。
  • どの作品も忠実に再現されていて、「これを1枚1枚陶板に塗っていったんだな」と驚いた。
  • 館内には1000点以上の作品があったが、一通り全部観ることができなかったので、「もっとじっくり観たいな」と思った。

 

 

わずか半日の研修ではありましたが、普段教科書や資料集で目にする名画を見て触れて体験でき、より一層の学びの刺激を受けました。

2019.12.13 沖縄研修旅行
【高校2年】沖縄研修旅行 最終日

6時15分に起床。お土産でかなり増えた荷物を整理して朝食へ。
思えばこの研修旅行中、珍しくて美味しいものばかりを食べさせて頂きました。でも少し、家庭の味が恋しくなってきましたね。今日は最終日。たくさん食べて元気よく一日を楽しみましょう。

お世話になったザ・ビーチタワー沖縄の方々に感謝とお別れを告げ、いよいよお待ちかねの班別タクシー研修に出発です。
4人に1台のタクシーが用意されるという贅沢な企画。タクシーの運転手さんが観光案内をして下さいます。「国際通り」「沖縄ワールド」「残波岬」「波上宮」などなど、それぞれの班がそれぞれの場所へ出発します。「お昼ご飯をどこで食べようか」、「お土産は何にしようかな」、「何を観ようかな」「どんな体験をしようかな」。あらかじめ計画を立てていましたが、期待は膨らむばかりです。これが、この沖縄研修旅行の最後の大きなプログラムです。最後の思い出作りに行ってきます!
  
約5時間のタクシー研修を終えて、全員が那覇空港に集合しました。かなりのお土産を買い込んだようで、鞄は一杯です。思い出も一杯です!
少し早いような気もしますが、那覇空港で解団式をしました。 研修旅行副委員長の善塔さん(3組)の挨拶、そして、5日間お世話になった添乗員さんのご挨拶、最後に団長の若松先生の挨拶がありました。5日間を過ごした沖縄の地に別れを告げて、飛行機は、懐かしい関西へ向けて出発しました。

これから予定通り、大阪伊丹空港に出発します。
沖縄に比べてかなり寒くなっています。風邪をひかないように気をつけて帰りましょう。
今回の沖縄研修旅行のテーマは「碧き海に永遠の平和を祈りつつ」でした。
真っ赤な太陽の下、やっぱり沖縄の海は碧く美しかったです。美味しいものも一杯食べました。感動の連続。めくるめく楽しい時間と空間で、私たちは沖縄の魅力に惹きつけられました。
しかし、その反面、この美しい島で起こった悲しく辛い過去の事実をしっかりと目に焼き付け、私たちは、失われた多くの命に哀悼の意を表し、世界平和を固く誓い合いました。
物事には必ず「光と影」があります。私たちはともすれば「光」の方だけを見がちですが、「影」の部分も見て、はじめて物事の「本質」が見えるような気がします。
「沖縄の光と影」。これからの人生の大きな糧の一つとになってくれることでしょう。

2019.12.12 沖縄研修旅行
【高校2年】沖縄研修旅行 4日目

今回の研修旅行のメインテーマとも言うべき「平和学習」。今日はまさに「祈り」の1日。昨日とは少し違う気持ちで6時に起床し、朝食を食べました。
始めに、浦添城址公園でのフィールドワークです。沖縄で起きた地上戦の歴史を学びます。
公園からは、普天間基地が見えました。大きさと、住宅街との距離に驚きました。


次は、JICA 沖縄国際センターに移動し、沖縄の高校生、大学生、国際協力経験者をナビゲーターとして、平和について話し合います。この日のために、事前学習を重ねてきました。私たちの旅の山場の一つです。
各班に一人ナビゲータをお迎えします。まずは、自己紹介です。


お互いの緊張がほぐれたところで、いよいよグループワークです。生徒は各班をまわって、米軍基地に関する意見を聞いていきます。様々な年齢、立場の方の考えを聞き質問をします。時間が足りなく感じるほど、充実した時間を過ごしました。


ナビゲーターの皆さんとの別れを惜しみながら、次の行程へ。
次は「ガマ」へ行きました。ここは多くの一般の人々が戦火を避けて避難をした自然の洞窟です。ガマによっては数千人の人々が身を寄せたと言われています。
全員、軍手、帽子、レインコートを着用しました。
懐中電灯を手に、ガイドさんの案内に従って進んでいきます。ガマの奥へ行くにつれて、外の光が届かなくなっていきます。滑りやすくなっている足下に注意しながらさらに奧へと進みました。中に到着してから、全員で懐中電灯を消しました。そこには真の闇がありました。こんな闇は、私たちの日常では経験できません。この闇の中で多くの人々が、飢えに苦しみ、恐怖におののきながら数週間も過ごしていたのです。ガイドさんの話によれば、特に小さい子どもは、不幸な最後を迎えたそうです……。

傷ついた人々のうめき声、兵隊たちの怒鳴り声、お腹を空かせた子どもたちの泣き声、そして、子どもを失った親たちのすすり泣きの声……。このガマの闇は、いまでもそれらを肌で感じさせ、戦争の究極の悲劇を語ってくれる無言の証人のなのです。

平和祈念資料館に到着しました。ここでは沢山の資料から、戦争の不条理さ、残酷さを学びました。

 

夜には、戦争を体験された照屋盛行さんに講演をしてただきました。

「悲惨な話だけをするのではなく、これからのことを一緒に考えよう」というお言葉から講演が始まりました。歴史や基地問題について、時には沖縄と兵庫県を比較しながら解説をしていただきました。これまで戦争に関する知識を積み重ねてきましたが、どこか遠い話のままでした。しかし、今日の講演を聞いて、この知識が自分のこれからの未来に繋がっているのだと感じられました。「ぬちどぅたから(命こそ宝)」という照屋さんのお言葉をそれぞれが胸に刻んだ講演でした。
今日は1日よく学びました。こうして毎日美味しく食事が食べられることを幸せに感じます。

明日は、最終日。よく寝て、班別タクシー研修に備えます。

2019.12.11 沖縄研修旅行
【高校2年】沖縄研修旅行 3日目

今日は、沖縄本島に移動しました。

2日間お世話になった ANA インターコンチネンタル石垣リゾートを後にし、石垣空港へ。
石垣空港から那覇空港まで約1時間。意外と離れていることに驚きました。この距離は石垣島から台湾に行くより遠いようです。
「みーふぁいゆー(八重山方言で、ありがとう)」石垣島。

那覇空港に到着。正面には大きく「めんそーれ沖縄」という文字が。「めんそーれ」とは那覇の方言で「いらっしゃい」という意味だそうです。どこか優しくて温かい響きがありますね。いくつかの方言を覚えて帰りたいものです。

まず、おきなわフルーツランドで昼食をとります。「鶏飯(ケーファン)」という、鶏のひつまぶしをいただきました。鶏肉と金糸卵、シマナー(高菜)などを盛り付け、お出汁をかけていただきます。

おなかがいっぱいになったところで、いよいよ美ら海水族館へ。
まずは大きなジンベエザメのモニュメントの前で記念撮影をします。

みんないい笑顔です!
さあ館内へ。こちらの水族館では、沖縄の浅瀬から深海までの様々な生きものたちを見ることができます。最初の水槽では、ナマコやヒトデなどの浅瀬の生き物たちに触れることができます。ナマコの柔らかさに驚きました。

メインの、「黒潮の海」の水槽です。その大きさに圧倒されます。専用シートに座って、マンタやジンベエザメを下から眺めることができ
ます。

希望者は、通常の観覧エリアとは別にバックヤードを見学することができました。普段では見ることができない、水槽の裏側を見ることができました。
今日はザ・ビーチタワー沖縄に宿泊です。目の前にはビーチが広がっています。本日も美味しい夕食を頂きました。デザートは「ブルーシールアイス」です。

沖縄の美しい景色を見られるのもあと二日。ホテルに向かうバスの車窓からは、美しい海や町並み、そして大きな米軍基地が見えました。石垣島ではなかった、英語の看板を掲げたお店もありました。西宮とは違った「日常」が、沖縄にはあります。今こうして楽しく旅行できることを感謝しつつ、明日の平和討論会に備えます。

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