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【中学】クリスマスウィークを実施しました

2019.12.18

12月16日(月)より、クリスマスウィークが始まりました。クリスマスとは神の御子イエス・キリストの降誕を記念する日で、神が人間に示された愛を皆で喜び、そして分かち合うときです。

本年度のクリスマスウィークのテーマは「Faccio  io ~イエス様の愛に倣って~」です。Faccio  ioとは「私がやります」という意味のイタリア語です。具体的には、自分のことばかりでなく、他者に目を向け、共に喜ぶために積極的に自分のできることを実行していくことを目指しました。

 

初日には、オープニングセレモニー、聖歌練習、クリスマスの意味を考える講演会、クリスマスカードの作成を行いました。

 

オープニングではこのクリスマスウィークの意義を説明し、最終日のミサで歌われる聖歌の練習を行いました。

続いて、関西学院中等部で宗教主事をされている福島旭先生をお招きして、「メリーではなくホーリークリスマス」と題して講演を行っていただきました。近年の日本のクリスマスでは、メリー(陽気な)が勝ってしまっているので、本来のイエス様の降誕記念日としてのクリスマスの意味を考えると、少しでもホーリー(聖なる)を考えながら過ごしてほしいとおっしゃっていました。

講演会の後は、教室に戻ってはクリスマスカードの作成しました。ポップアップカードと呼ばれる、2つ折りになったカードを開くと絵が飛び出すように見えるカードを作り、そこにメッセージを書き込みました。作成したカードは、このクリスマスウィークの活動で高校生が訪れる介護施設の方々に配られます。クリスマスの喜びを共有しようと、みんな一生懸命制作していました。

 

2日目は各学年で活動が分かれました。

 

1年生は、1年間を振り返って自分が様々な人に支えられていることに気付き、その感謝の気持ちを伝えるためにクリスマスカードを作成しました。クリスマスカードは前日にも作成しましたが、今日は普段自分を最も支えてくれている自分の家族のために、普段伝えられていない思いを文章に込めて作成しました。

2年生は、本校では以前から微力ながら支援をさせていただいている、大阪市西成区のあいりん地区で路上生活を余儀なくされている方々の厳しい現状について学びました。そして少しでも寒さをしのいで頂けるよう、心を込めて手編みのマフラーを制作しました。こちらは、あいりん地区で活動する援助マリア修道会のシスター方に協力していただいて、炊き出しの際にボランティアとしてお手伝いしながら、集まった方々にプレゼントする予定です。

3年生は、街頭に出て募金活動を行いました。本年度、日本列島は台風や豪雨により未曽有の被害を受けました。現在も被災地では、被害を受けた当時のままでほとんど手つかずになっているところが多数あり、ボランティアの数も足りていない状態です。その方々を支援するために西宮北口駅、宝塚駅などで協力をお願いし、多くの方に募金をしていただきました。

 

3日目は、昨日までのクリスマスウィークの中で行ったそれぞれの活動についての報告会とクリスマスミサ、そして各クラス・学年でのクリスマス祝会を行いました。

報告会では、中学生の各学年と高校1年生、1年を通して行ってきた仁川の森の代表者が報告しました。どの代表の報告でも、「誰かのために・・・」と思って活動してきたけれども、感謝や労いの言葉をかけていただき、「こちらも嬉しい気持ちになった」という感想が聞かれました。

 

活動報告の後はクリスマスミサです。ミサの厳粛な雰囲気の中、みんなでキリストの降誕をお祝いしました。ミサの中では、各クラスで集めた献金も代表者が納めていきました。

続いてクリスマス祝会です。ここまで、いろんな方々のことを考えながら活動してきましたが、一番身近な友達とクリスマスの喜びを分かち合いました。体育館でスポーツをしたり、ラウンジでゲーム、ビンゴ大会をするなど、大いに盛り上がっていました。食事もサンドウィッチやピザ、お菓子などを食べながら楽しい時間を過ごしました。

 

クリスマスまであと1週間です。このクリスマスウィークで行ってきた、「私がやります」の精神を学校の中だけでなく、いろんな場面で実践していって欲しいと思います。