仁川学院中学・
高等学校

2019 年 6月 記事一覧

2019.06.01 学校行事
【中学】ダンスは振り返りから改善へ、「仁川の森」は肥料の選択を

   

野外活動でのダンス発表から4日。あれはあくまで「中間発表」。本番は、3週間後にコルベ講堂で開かれる「ダンスフェスティバル」です。

もちろん、自分たちが踊っているときは、自分たちの踊りを観ることはできません。そこで、中間発表のダンスを録画した動画を班員で観ました。ある班は、“good point”と“bad point”をみんなでピックアップして分析していました。

それを踏まえて、ダンスフェスティバルまでにどのように改善していくか、そしてアレンジを加えていくかを検討。うろ覚えの振り付けは、もう一度上級生が丁寧に個別レッスン。踊るだけではなく、移動やフォーメーションなど、演出も大事になってきます。各班が独創的な工夫を凝らしています。

2週間ぶりの「仁川の森」。前回は、発芽がうまくいかなかった班も、日本の農業で長年培われてきた方法を伝授して種を蒔き直した結果……、ご覧の通り、小松菜もチンゲンサイもびっしり生えそろいました。その畑の様子をパッと目にした生徒からは「おおっ」という歓喜の声が………。

こちらは、ツルナシインゲン。自分たちで蒔き方・育て方を調べて、4月下旬に蒔いた種ですが、毎日たっぷり水をやっていたら、遅まきながら発芽してきました。それでも、班によっては発芽していない畝もあります。

そこで、今回は、長年培われてきたインゲンの蒔き方をレクチャーし、畝の空いているスペースにもう一度インゲンの種を蒔きます。小松菜・チンゲンサイは「筋蒔き」という方法ですが、インゲンは「点まき」。約7cm大の穴を掘り、1カ所に種を3~4粒蒔き、土をかぶせます。今後は、観察記録をつけて、自分たちの考えた栽培方法での畝の様子と比較していきます。

今日のテーマは「肥料」。写真左側のボトルは液体肥料、プラスチックケースは化成肥料です。ほかに、ぼかし肥料(有機肥料)と合わせて3種類の肥料を用意。小松菜・チンゲンサイに追肥するにはどれが適切か、班員で相談。iPadで調べながら、選びました。

 

写真左は液体肥料、右は化成肥料。ぼかし肥料を選択した班もいます。中には、2種類混合で使った班も。肥料によって生育状況がどう変わるのか、他の班との違いを見ていくのも楽しみです。

小松菜・チンゲンサイは間引き。丁寧に間引かないと、残した苗の根を傷つけてしまったり、苗が倒れてしまったりします。

「仁川の森」には、校舎沿いの畑のほかに、道路を挟んで向こう側、中学校グラウンドの隅に、もう1カ所の畑があります。昨年はここにサツマイモを植えました。すでに、畝の保温と防草のために、マルチシートが掛けられています(写真左)。今年はこの苗を準備。黄色い花が咲いています。そう、正体はカボチャです(写真右)。

初めて挑戦する作物。レクチャーを受けた後、ポットから苗を取り出し、マルチの穴の空いたところに移植。くれぐれも根や茎を傷つけないように、慎重に……。

茎の途中から生えてきている脇芽は、発育の妨げになるので、手で摘み取りました。

ダンスも仁川の森も、自分たちのやってきたことをくり返すだけでなく、より良い物にするために、試行錯誤しながら進めていきます。経験と知識、そして調べ学習を融合させた、生きた学び、まさしく「探究」の活動です。

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