仁川学院中学・
高等学校

2016 年 7月 記事一覧

2016.07.27 学校行事
【中学】特進Ⅱコース学習合宿(3日目)

最終日の朝。モーニングコールの電話音が鳴り響いた時刻は、なんと4:40。宿舎は、浄土宗総本山の知恩院の宿坊。今日は早起きして朝のお勤めに臨みました。「南無阿弥陀仏」の念仏と拍子木が間断なく響き渡る本堂で座ること、30分あまり。心洗われる厳粛な時間でした。その後は大鐘楼を見学。除夜の鐘の際には、17人で力を合わせてつかなければならないほどの大きさに圧倒されました。

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宿舎に戻ると、この合宿最後の自学自習の時間でした。さすがに「顔を洗いに行ってもいいですか」と申し出る生徒がちらほら。それでも、なんとか睡魔に勝とうと闘っていました。この合宿期間中に、合計7時間もの自学自習をやり遂げたことになります。

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朝食の後は、待ちかねた京都散策でした。事前学習で立てた計画に基づき、知恩院から南へ、八坂神社や、建仁寺、三十三間堂、清水寺など、東山界隈の史跡を巡りました。教科書や資料集の世界を実際の目で見られるのが京都の醍醐味です。散策の班は、毎年1~3年生の混合で構成。各学年が知恵を出し合っての散策です。この伝統は、きっと次年度以降も受け継がれていくことでしょう。

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宿舎に戻って、閉講式に臨みました。和順会館の館長さんは、“今日の汗が明日の糧になる”という言葉から「積み重ねることが大切」とご教示くださいました。次に、3日間お世話になった感謝の言葉を生徒代表が述べました。そして、南教頭先生が「成功する人は愚直に続ける。この合宿でつかんだことは続けよう」と話されました。最後は、合宿のアンケートを兼ねて、この3日間をそれぞれがふり返りました。生徒たちは得たものを改めて考え直し、文字として表現することで、合宿の成果を胸に刻んでくれたことでしょう。

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この合宿の経験を生かして生徒たちは夏休み中にパワーアップしてくれることでしょう。2学期始業式は1か月後。どんな姿になって再会できるか、その日が楽しみです。

2016.07.26 学校行事
【中学】特進Ⅱコース学習合宿(2日目)

しとしと雨が降る京都。しかし、学習合宿2日目の特進Ⅱコース生にはまったく影響なし。なぜなら、今日は、起床から就寝まで、屋内で学びに没頭する一日だからです。

 

合宿のしおりに書かれた起床時刻は、5:45。これでも普段の生活よりも早起きですが、5:00過ぎから少しずつ生徒が自学自習の部屋に集まり始めました。前夜、床についたのは日付の変わる直前だったので、きっと眠いはず。それ以上に、「学びたい」という欲求がみんなの体を動かせました。自習中にわからないところが出てきたら、先生に質問する生徒の姿も。全員そろったところで、お祈り。仁川学院では、合宿中も朝晩のお祈りを必ず行います。

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熱々の湯豆腐で朝食を堪能した後は、英単語チャレンジテスト。既習の英単語が、本当に頭脳に定着しているのか、確認します。テストが1枚終われば、また1枚、それが終わってもう1枚……。際限なく70分間も続きます。自分が理解できていないのが何かを自覚すること。そして、それに気づけばもう一度学び直すこと。このくり返しで学力が伸びていきます。

 

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1~3年生の各授業は、「学習合宿スペシャル講義」と銘打たれています。どこが「スペシャル」なのか。たとえば、「まわしよみ新聞」を作る授業。各自が持ち寄った新聞や雑誌から、気になった記事を切り抜き、なぜその記事を選んだかプレゼンテーション。みんなが良いと思った記事は、画用紙に貼り付け、凝った見出しをつけます。また、1枚の写真を見て、気づいたことを文章化する授業。同じ写真でも、一人ひとり違った発見があり、最後はグループで意見をまとめます。数学も、グループにわかれて1つの問題を考え、その解き方について前に立って授業をしました。これらは、いずれも2020年にやってくる大学入試改革を意識し、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業です。教師が一方的にしゃべる授業だけでなく、生徒が自らの意見を表明したりまとめたりするという、主体的な学びを生む授業も欠かせません。

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夕食時には、前日に引き続き校長先生からの激励のお言葉。先日行われた高校2年生特進コースの学習合宿であった講演会の内容について。「学習においては、予習よりも復習の方が圧倒的に重要で、授業でわかった気になって満足するのではなく、いかに家庭学習で復習するかがポイント」と、中学生にもわかりやすく伝えてくださいました。

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夜は、計算力チャレンジテストが70分。また、昨日同様にこれまで学んだことを復習する自学自習の時間がたっぷりあります。この合宿で、復習の重要性を改めて認識してほしいところです。

2016.07.25 学校行事
【中学】特進Ⅱコース学習合宿(1日目)

夏休みに入って最初の平日。学校には、いつもと同じ時間に登校する生徒たち。いつもと違うのは、大きなスーツケースを抱えていること。今日から、中学校特進Ⅱコース全学年の学習合宿がスタート。向かうは、京都の古刹・知恩院の宿坊、和順会館。

 

バスに揺られて1時間余りで到着です。知恩院は浄土宗の総本山です。その浄土宗を開いた法然は、ひたすら念仏一つに専心することを説きました。開講式では、和順会館の副館長より、「法然の教えを踏まえて、3日間、学習に専心しましょう」というお言葉をいただきました。その後、生徒代表として3年生が「帰るときには、昨年までとは違う姿をお見せしたい」と力強く宣言しました。また、南教頭先生からは、合宿中に「ありがとうの気持ちを持つこと」とお話がありました。

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特進Ⅱコース学習合宿では、毎年、前副校長の松井仁先生のスペシャル講義があります。今年は、京都の八坂神社前に漢字ミュージアムがオープンしたことにちなみ、「行」や「白」など簡単な漢字にもあまり知られていない別の意味があり、それが東大の入試で出題されるという興味深い話から始まりました。また、2020年の大学入試改革を見据えて、これからは常識を超えた想像力が必要であること、そしてそれをいかに表現するかについて言及されました。学習には「?と!が必要」という言葉どおり、中学生の知的好奇心を刺激する熱気を帯びた講義で、90分の時間があっという間に終わりました。

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このほかにも、これまでの学習の到達度を確認する3教科のテストがありました。学習合宿スペシャル講義では、テストの解説ばかりではなく、普段の教室とはひと味違った授業が展開されます。たとえば、百人一首の英訳を見て、辞書で単語を調べながら、元の日本語の和歌を導くという、英語と日本語をのコラボレーションの授業。数学では、与えられた課題に対してグループで意見交換をしながら答えを導き出す授業。持っている知識をフル活用し、まさに脳に汗をかく時間が続きました。また、同じ京都で学習合宿をしている高校2年生の宿舎から校長先生が激励に駆けつけてくださいました。

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初日は、45分のテストが3つ、授業が合計4時間半、自学自習が合計3時間という盛りだくさんの内容。日付が変わる前まで続いていきます。

2016.07.24 学校行事
【中学】特進Ⅰコース学習合宿(2日目)

合宿2日目(最終日)は朝5時から自習教室を開放しています。前日、夜遅くまで学習していたにも関わらず、自習教室に足を運ぶ生徒が何人もいました。私語を慎み、黙々と学習を進めます。

全体では朝6時に起床し、7時には全員で朝のお祈りと30分間の読書をして、2日目がスタートしました。

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朝食後は、125分という大枠で「教科横断型特別授業」を行いました。特Ⅰ合宿では初めての試みです。1〜3年の縦割りで、かつ3、4人という少人数編成の班に分け、問題解決型の授業を展開します。

まずは、言葉だけでのヒントを頼りに話し合い、両面テープが貼られた6本のPPバンド(ダンボールでの梱包時などに使用されるポリプロピレン製のバンド)を使って「球体」をつくります。完成した球体の条件は転がしたり、落としても壊れないことが条件です。最初はすぐにバラけてしまって、中々うまく形になりません。

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PPバンドを編み込むようなかたちで「三竦み(さんすくみ)」をつくっていくことが、この作業のコツです。その「さんすくみ」の仕組みや構造について、特Ⅰ担任3名の専門教科である国語、美術、理科、それぞれの観点から解説を行いました。生徒達は、紐状の物で球体を作れること、物事をあらゆる観点から分析すること、他学年の子と知恵を出し合ってモノを作り上げることに新鮮な面白みを見いだしてくれたようです。

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横断型授業の後は、高校の進路部長である亀井先生から「6年間の、その先へ・・・」と題した講演を行っていただきました。根本にある、物事の問題とどう向き合って生きているか、の問われように、生徒達は戸惑いながらも真剣な表情で聞いていました。

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午後には、昼食をはさんで最後の自学自習に入ります。今回の合宿のしおりには、テストや自学を終える毎に自己分析を行うページが設けてあり、それを振り返りながら自学に取り組んできました。「限られた時間の中で、闇雲にやるのではなく、要点を抑えて質の高い自学自習ができた」とアンケートに書いてくれている生徒もいました。実際に、合宿終盤での生徒の疲れはピークに達していたと思いますが、自学自習への集中力が高まっている様子が伺えました。

 

合宿最後のプログラムは「決意表明」。この合宿を通して学んだことや、気付いたことを通して、「夏休みに向けて」をテーマに決意表明を書いてもらいました。各学年の代表者2名がマイクを握り、全員の前で自分の決意表明を行いました。合宿のアンケートを記入後、閉校式を行い、再びバスに乗って帰校しました。

 

副校長先生が紹介された「夏を制する者が、受験を制する」という言葉を胸に、学校外の環境でも、自分たちで計画的な質の高い学習ができるように心から願い、応援しています。

2016.07.23 学校行事
【中学】特進Ⅰコース学習合宿(1日目)

終業式を終えた夏休みの初日、中学校特進Ⅰコース3学年合同の学習合宿が始まりました。バスに揺られ、兵庫県西脇市に到着しました。広い青空と豊かな緑に囲まれた環境の中に建つ綺麗なホテルで一泊二日を過ごします。

開校式では中学3年生が合宿における「生徒心得」の意味を説明し、鈴木良孝副校長からは「只管(ひたすら)」という言葉を題材に、今後の社会で求められる能力についてお話がありました。

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開講式のあとは、直ぐさま3教科の確認テストを行いました。合宿では、「自学自習の習慣を徹底的に身につける」を大きな目標の一つにしています。まずは、テスト後の自己採点と自己分析を通して、何ができて、何が足りなかったのか、自身の学習到達度を把握してもらうことが狙いです。

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昼食を終えた後は、国語、英語、数学の授業をクラスごとに分かれて受講します。普段とは担当が違う先生が授業を行うクラスもあり、生徒たちは少し緊張気味でしたが、時折笑みがこぼれていました。

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夕食時、田端孝之校長先生からは毎日努力を続けることの意義、南教頭先生からは合宿を通して勉強することの意義など、激励のお言葉をいただきました。夕食の後は、小テスト大会、レクリエーション、自学自習の3本立て。22時過ぎまで、それぞれが充実した時間を過ごしました。

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