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【中学】園芸プロジェクト「仁川の森」花の寄せ植え~環境をデザインしよう~

2018.09.07

9月4日火曜日、何十年ぶりかの猛烈な勢いの台風が襲来。まだ停電が続いている生徒の自宅があります。仁川学院の畑にも台風は大きな爪痕を残しました。

先週、みんなで愛情込めて移植したキャベツとブロッコリーの苗。支柱にしっかりとくくりつけていましたが、暴風には勝てませんでした。苗が支柱ごと根っこから抜けて、あちこちに散乱。このまま放置していては、苗が腐り、土にも悪影響を及ぼします。苦汁の思いで、苗を処分。畑には、苗の抜けた穴がたくさんでき、虚しさを感じます。

 

 

しかし、勇気を与えてくれるものもありました。種を蒔いたダイコンは、暴風雨に耐えて発芽をしました。また、ニンジンの種を蒔いたプランターは、予め室内に避難させていたため、無傷です。プランターの表面に蒔かれた籾殻に、じっと目を凝らすと、小さな緑色の芽の姿が! 発芽させるのが難しいニンジンですが、1学期の経験が活きたようです。今日は、たくさん発芽したところは間引きをし、逆に発芽の少ないところにはもう一度種を蒔きました。一見、地味な作業ですが、人間が優しく手を掛けることで作物は立派に育ちます。

  

2学期の「仁川の森」は野菜の栽培にとどまりません。「環境をデザインしよう」を合い言葉に、花の寄せ植えに挑戦します。今日は、鉢に入れる土と石の説明から始まり、どのように寄せ植えをすると見映えがいいか、レクチャーを受けました。教える教員も、聞く生徒も、真剣そのもの。

 

そのレクチャーを踏まえて、どの植物を使うかを、1~3年生の混合班で相談しました。決められた予算の中で、植物の写真を見ながら、縦に伸びる花、横に伸びる花、そして垂れ下がるつる草の3種類・合計15品種から選びます。形と色の組み合わせをどうすれば美しい作品ができあがるのか、頭の中でイメージをふくらませました。

仁川学院にはたくさんの植物があります。もしその植物がなかったとしたら……、きっと息苦しい空間でしょう。でも、植物があれば私たちの心に潤いを与えてくれます。

10月の終わりには、生徒達の手で寄せ植えした36個の植物の鉢がずらっと並び、校舎を彩ります。称して「仁川フラワーロード」。保護者の皆さんには、授業参観・懇談でご来校の際に、ぜひ見ていただきたいと思います。ご期待ください。