仁川学院中学・
高等学校

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2023.12.17
【高校】高2 イタリア研修 6日目

今日は帰国の日。昨夜のうちにパッキングを済ませ、すべて予定通りに出発です。イタリアで過ごす最後の朝は晴天です。
アッシジからローマへは、バスで約4時間かけて移動します。イタリアのバスドライバーは2時間毎に30分の休息をとることが運行の条件なのだそうです。今日の運転手さんのお名前はサルバトーレさん(「救世主」の意)です。

 

 

到着するころにはもうお昼の時分となりました。出国手続き等を終えてしまえば、再集合までは自由時間です。皆めいめいが買い物やランチへと向かいます。あっという間に皆方々へ消えてしまいました。

 

 

 

日本の食事が恋しすぎて、「白ごはんで白ごはんを食べたい」「麦茶ガブ飲みしたい」などと言いつつ、ピザを美味しく完食する人、どうにも耐えきれず大枚はたいてラーメンセットを食べる人、機内食まで控えておく人、それぞれ好きに調整しながら過ごすことができたようです。

 

乗り継ぎ地点のドバイでは、解団式を行いました。全行程の安全を守ってくださった添乗員さんや看護師さんへお礼を伝えました。また校長先生からは、今回の旅の経験を、必ず今後の糧にしてほしい、と励ましの言葉をいただきました。

 

 

イタリア行きを自ら選択したからこそ、勝ち得た豊かな経験である、ということは、進路決定という重大な選択を控える彼らに、きっとよい影響をもたらすと信じています。
思えば1年生の時から、この研修旅行に向けての準備はすでに始まっておりました。大過なく笑顔のうちに終えられましたのは、今日に至るまでずっと、見守り支えてくださった保護者の皆さまのお力添えあってのことです。心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

2023.12.16
【高校】高2 イタリア研修 5日目

アッシジ2日目

 

イタリアに到着して以来ずっと、防寒着のほとんどいらないような暖かさが続き、イタリアもまた季節の進むのがずいぶんと遅いようです。
が、今日のアッシジは、寒風吹きすさぶ冬らしい冷え込みで、生徒たちの装いも、昨日までとは様変わりの厚着姿です。

 

午前はサンタ・マリア・デリ・アンジェリとサンタ・キアラへ。それぞれともに聖フランシスコに最も縁の深い教会であり、つまり私たち仁川学院生と繋がりの強い教会です。
いずれの教会にも、さまざまな歴史的文物がたくさんあります。聖堂内にあるポルチウンクラという小さな礼拝堂や、衣服としての頭陀袋などは、「清貧、従順、貞潔」を生きた聖フランシスコの迫力を表し、生徒たちを一瞬ひるませたようにすら感じられました。

 

 

午後は班別研修の時間です。エレモ・デッレ・カルチェリ、ロッカ・マジョーレ、サン・ダミアーノ。アッシジを代表する旧跡をタクシーで回りながら、昨日フィレンツェのガイドさんが「イタリアの本当の素晴らしさは中規模の田舎街にこそあるのよ」と教えてくださったのを思い出しました。

 

 

 

 

 

夕方、美しくライトアップされたサンタ・キアラ広場の前で、2年生たちが皆集まりめいめい楽しそうに話しているのを眺めていると、なんともいえない幸せな気持ちになりました。途端に帰国が、惜しいことのように思えてなりませんでした。

 

明日はいよいよ日本に帰国です。

 

 

 

2023.12.15
【高校】高2 イタリア研修 4日目

フィレンツェ2日目。生徒たちは住人のような見事さで街中を進みます。黄信号の長さ、歩道に乗り上げる縦列駐車の車、突進してくる自転車、ワンコの「落とし物」、雨樋から滝のように落ちる雨水……それらすべてを巧みにさばきながらスタスタと歩く姿は、イタリア初日のものとは別人級です。

 

 

 

さて、そうして到着したのはウフィッツィ美術館です。ほとんど貸し切りのような館内を、ガイドさんの案内に学びながら鑑賞します。数々の傑作アートに加え、メディチ家の盛衰やフィレンツェの街の歴史もまたたいへん興味深く、生徒たちはそれぞれの関心にしたがって熱心に見入っていました。カラヴァッジョ派の女性画家、アルテミジア・ジェンティレスキの前では、「女の人の画家って新鮮かも」の声があがるなどし、こうしたさまざまな気づきこそが、ウフィッツィをより深く印象づけたことと思います。

 

 

 

この後はサンタ・クローチェ教会へ。別名「栄光のパンテオン」ともいわれるこの教会で、ガリレオ・ガリレイ、マキャベリ、ミケランジェロなど、イタリアが生んだ偉人のお墓を巡ります。ローマで拝観した聖堂の絢爛豪華は圧倒的でしたが、ここサンタ・クローチェのもつ質朴な美しさにもまた、生徒たちは心惹かれた様子でした。

 

 

 

 

 

とは言え!!美術館や教会が続き、実はそろそろ元気に弾けたいところだったようです。フィレンツェの街並みを見晴らすミケランジェロ広場では写真撮影を楽しみ、またスーパーマーケットでは、日本とは少し異なるセンスの食品や日用品など、さまざまな買い物を存分に楽しみました。
ここまで進むと、アッシジまであと少しです。

 

 

 

夕食を終え到着したのは19時、外はすでに真っ暗です。ライトアップされた美しい街並が生徒たちを迎え入れてくれました。

 

毎年12月25日は、ローマ教皇が全世界に向けクリスマスメッセージをお送りになる日です。そのあとに放送されるクリスマスコンサートは、毎年この聖フランシスコ大聖堂にて録画されるそうなのですが、私たちは、このリハーサルを見学する幸運に恵まれました。聖堂で静かに音楽を聴く気持ちよさに皆で浸れたことは、きっと忘れられない思い出です。

 

この研修旅行の目的は、アッシジの聖フランシスコ大聖堂でのベネディクションにあります。コンベンツァル修道会のホワイ神父様(ホワイ神父様は7年前まで日本にいらした神父様です)が、私たちのために特別に大聖堂をガイドし、お話をしてくださいました。

 

「『与える(あたえる)』ということと『与る(あずかる)』ということに、同じ字があてられていることに、私は感激します。『自分にあるものをあたえる』ことと、『神のわざにあずかる』こととは、同じことなのです。」

「神は人間を完全なものに作ることもできたが、そうはなさらなかった。実際、私たちは誰もが皆欠点だらけです。お互いがあたえあい生きていくようにお作りになられたのです。」

「みなさんもそのように生きてください。」

 

そして最後に、永尾校長が私たち仁川学院高校61期生みんなを祝福してくださいました。このベネディクションが、いつか未来の彼らにとって励ましとなりますように。みんなの歌声を聴きながら、そのように願いました。旅程中最も密度の高い一日はこうして終わりました。明日はアッシジ2日目です。自由研修の時間もありますから、しっかり学び、楽しむ一日となりますように。

 

 

 

 

2023.12.14
【高校】高2 イタリア研修 3日目

フィレンツェへ

 

今日はローマからフィレンツェへ大移動の一日です。道中ではFABROという街にあるマーケットにて、休憩をかねたお買い物の時間をとりました。

 

 

 

フィレンツェの街を流れるアルノ河はカプチーノ色で、これは雨降りの日に言う表現だそうです。本降りの雨が残念でしたが、歩き始めるやたちまち止んだことは本当に嬉しいことでした。

 

 

 

午後からは皆が心待ちにしていた、フィレンツェ自由研修です。アカデミア美術館でダヴィデ像に会いに行く人、ドゥオモや鐘楼に登る人、ヴェッキオ橋に向かう人など、それぞれの目的にしたがって出発です。
日本を出るまでは、オーバーツーリズムに加わることになるのかなと思っていましたが、憂慮された大混雑は、ローマにおいてもフィレンツェにおいても、まったくもってありません。生徒たちが皆フィレンツェの名だたる旧跡を思いがけず堪能できたのは誠に幸運で、喜ばしい限りです。

 

 

 

 

 

今日一日の終わりは、サンタ・クローチェ前のクリスマスマーケットです。すでに買い物と夕食を楽しんだ後でしたが、まだまだ遊ぶ彼らなのでした。

 

明日は聖フランチェスコ大聖堂にてベネディクションにあずかります。この夜に体験したことを、いつか思い出すことになる。そんな素晴らしい一日となりますように。

 

 

2023.12.13
【高校】高2 イタリア研修 2日目

ローマ2日目

 

今日もローマは曇天なり。
このことが幸いしたのでしょうか、観光客あふれる中を練り歩く覚悟でいましたが、まったくその必要のない、大変幸運な一日となりました。

 

はじめに拝観したサン・ピエトロ大聖堂では、まずは広場中央に集まっての集合写真から。聖堂の壮麗と皆の笑顔との取り合わせがあまりに愛らしくて、思わず拍手をしてしまいました。
設えられた大きなプレゼピオも、聖フランシスコに縁ある学校として、とても親しみのわく嬉しいものでした。
また、聖堂内部は権威あるものばかりです。床、柱、壁、天井、扉、彫像、祭壇と、視界には入るものすべてが素晴らしく、生徒たちは吸収することに大忙しの様子でした。

 

 

 

 

 

その後は、スペイン広場からトレビの泉に向かう「ザ・イタリア」的コースです。みんなでジェラートを食べたり、コインを投げたり、定番ならではの楽しさを満喫していました。

 

 

 

 

 

午後はヴァチカン美術館です。皆の楽しみにしていたシスティーナ礼拝堂の天井画・壁画では、「本物が持つ力」を教わることができました。同じ一人の芸術家から生まれた多くの傑作に触れ、生徒たちは、一人の人間がなし得ることの偉大さを感じたことと思います。

 

 

 

その偉大な芸術家ミケランジェロが、死後数日間安置されていたのが、十二使徒大聖堂です。ローマ巡りの締めくくりとして、子どもたちはここでコンベンツァル聖フランシスコ修道会主任司祭Silvestro Bejan神父の講話にあずかることができました。
心の中が静かに落ち着いてゆく気持ち良さを皆で味わう、素晴らしい一時でした。

 

最後にSilvestro Bejan神父自ら聖堂内をご案内くださいました。折々に「何か質問はありますか?」とお尋ねくださるのですが、これに応答する生徒が現れません。根気強く待ってくださいましたが、果たしてようやく1名のみでした。

 

「質問はありますか」
「質問するところからすべては始まります」
「質問しなければなにも始まりません」

 

Silvestro Bejan神父は別れ際にこうおっしゃって、今の生徒たちに足りないものをはっきりと示されました。皆の心に響いたはずです。

 

 

 

明日はローマからフィレンツェへ。移動もまた旅の喜びですから、皆楽しんでくれることと思います。よい1日となりますように。

2023.12.12
【高校】高2 イタリア研修 1日目 (Pt.2)

ローマ到着

 

離陸予定時刻を70分(!!)ほど過ぎた10時10分、ようやくドバイ国際空港を出発し、約6時間をかけて無事ローマに到着いたしました。

 

 

長時間のフライトに生徒たちもさすがに少しくたびれた様子です。機内では2名の体調不良がありましたが、今は回復しひと安心です。

そうした疲れも、空港を一歩外に出るやすべて吹き飛び、見るもの全てに驚きの連続です。
バスの車窓から見える曇天のローマ、そしてサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂にコロッセオ。
ラテラノ大聖堂は、サン・ピエトロ大聖堂などに並ぶ「ローマ四大聖堂」のひとつです。外の喧騒とはまったく異なる静謐と美が、私たちのイタリア研修の幕開けとなりました。
また、コロッセオは、夕闇に威容を浮かび上がらせ、皆が思わず「かっこいい…」とつぶやいてしまうほどの素晴らしさでした。

 

 

 

 

 

絢爛たる文化遺産や歴史遺産に圧倒され続けた、ローマ1日目。明日も楽しみです。

イタリア初日の行程は、移動の疲労を考慮し、(飛行機の遅れが影響してしまったものの)早目にチェックインしています。各自お部屋に荷物を置き人心地ついてから、カヴァテッリパスタやサーモンの夕食をとりました。就寝時間は22時、それぞれがゆっくりと休息できますように。

 

 

2019.12.15
2019 イタリア研修旅行 7・8日目

『研修旅行の帰路にて』

イタリアでの活動を終えて、ローマ空港で最後の買い物をしました。帰国できることの安心感と名残惜しい気持ちの両方で、飛行機に乗り込みました。飛行機の中でこれまでの活動を振り返ると、先生方や添乗員の方々が私たちの旅行をサポートしてくださったおかげで、楽しいまま旅行を終えることができたと実感します。最初は知らない土地で、しかも言語が異なる地で正直、不安でしたが、今はもう1週間は過ごしたいとさえ思います。この学年のメンバーと旅行をともにできたことは、一生の思い出となりました。

1組 田中

 

このイタリア研修旅行で感じたことは、2つあります。

1つ目は、イタリアの素晴らしさです。イタリアはとても景観が良かったです。特にロッカマジョーレから見たアッシジの景色は、日本では見られない景色でした。また教会はとても厳かな雰囲気でした。特にサンタマリア・デリ・アンジェリ教会の空気はとてもピリッとしていました。そして、美術品はトレビの泉の彫刻など、あまり興味がなくても心を動かされるものもありました。

2つ目は感謝です。高いお金を払ってイタリアに行かせてくれた両親、夜遅くまで色々なことをしてくださった先生方、分かりやすいガイドをしてくださった添乗員さん、長時間バスを運転してくださったバスの運転手さん、そしてあんなキレイな町を保っているイタリアの人々、コロッセオなどのすごい建物をつくった昔の人々、色々な人がいて、あんなにすごい体験ができたんだなと強く思いました。ホアイ神父様が『させてもらっているという気持ちを持ちなさい』とおっしゃっていましたが、それこそ感謝に繋がると思います。本当に良い体験ができました。

グラッツェ イタリア!

6組 小薮

 

帰りのドバイから日本区間の便では、客室乗務員として働く本校の卒業生に会うことができました。在学時から自分をさがし、磨き、努力し続けた彼女の輝く姿に巡り合えた喜びと、57期生の皆さんの未来の姿を重ね見るようで、胸いっぱいになりました。

2019.12.14
2019 イタリア研修旅行 6日目

『Assisi』

聖フランシスコ修道会の創立者である、聖フランシスコが生まれ、キリスト教の巡礼地としても知られる『アッシジ』の朝は厳かなものでした。暗闇の中を進むバスはまるで現世と聖なる地を隔てるトンネル、僅かな灯りだけを頼りにくねった道を進んで行きました。トンネルを抜けたら中世の雰囲気が色濃く残る町、石畳を踏みしめる靴の音だけが響き渡ります。見る者全てを魅了するようなクリスマスツリーの横に見えてきたのは、雨や風にも屈しない、堂々たる聖フランシスコ大聖堂です。教会内は、聖フランシスコやイエスキリストの壁画が天井まで描かれていました。教会の装飾は、美しさの中にも、フランシスコの清貧の精神が感じられる見事なものでした。「神よ、私をあなたの平和の使いにしてください」平和の祈りにより始まったミサはとても神聖で厳粛なるもので、神に感謝を捧げました。

2組 町田

 

『アッシジでの1日』

6日目をこのイタリア研修旅行のメインと言っても過言ではないと思います。何故なら、世界遺産に登録されているフランチェスコ大聖堂で、みことばの祭儀を行うからです。それは、仁川学院生だけで行われる特別なものでした。また、そこでイタリア語の聖歌『Fratello Sole, Sorella Luna』を合唱しました。学校や移動のバス、前日にも練習していたので、上手く合唱することができ、思い出に残るものとなりました。午後からは各班に別れて、タクシー研修を行いました。旧市街から少し離れた、聖フランシスコや聖キアラゆかりのサンダミアーノ教会やエルモデカルチェリ、サンタキアラ教会を訪れました。また、アッシジの街を班ごとに散策しました。ローマやフィレンツェとはまた違った街並みを見ることができたし、現地の人ともコミュニケーションをとることが出来て、とても良い研修にすることができました。

7組 宮本

 

2019.12.13
2019 イタリア研修旅行 5日目

『ペルージャの大学生との交流』

フィレンツェから約2時間半かけて、ペルージャ外国人大学の大学生に会うため、ペルージャに行きました。

僕らの担当の大学生はジュリアンというイギリスからイタリアに留学している大学生でした。僕らはジュリアンに日本文化として、折り紙を教える予定でしたが、日本好きなジュリアンはすでに鶴の折り方を知っていてびっくりしました。その代わりに蛙と手裏剣、紙飛行機を一緒に折りました。最後にお寿司のストラップをプレゼントしました。とても充実した時間を過ごすことができました。

4組 長谷川

 

 

研修旅行も5日目、もう残すところ4日となりました。イタリア組のみんなも少し疲れが見え始めています。

今日は3ヶ月前から準備してきたペルージャ大学の学生との交流がありました。僕はあまり英語が得意ではないのですが、言葉が分からなくても通じ合えるものがあると思いました。

その後、サンタマリアデッリアンジェリ教会に行きました。ここは、今回の研修旅行で訪れた教会の中でも質素めでしたが、入った瞬間に圧倒されました。明日からのアッシジ研修このような体験ばかりなので、しっかり全身で感じ取りたいと思いました。

5組 吉崎

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