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【中学】仁川の森 ~畑に対する愛と理解を~
5月7日(水)の午後は、仁川の森、今年度2回目。やっぱり一番の楽しみである、野菜の苗の植え付け(定植)と、花の種まき(播種)を行いました。
あるグループは、最初に本日の流れを確認して、まずはお勉強。畑とキュウリについてです。班長を中心に、19問のクイズを解いていきました。なぜ畝を作るのかな、マルチの色は何色がいいかな、キュウリの原産地はどこかな……などなど。張り切る下級生を上手に乗せて答えを導き出す3年生……といきたいところですが、なかなか思惑通りにはいかないことも。






その後、答え合わせで大いに盛り上がり、知識も増え、少々賢くなったところで、本日定植、播種する植物の紹介です。
定植する野菜の苗は、ピーマンとキュウリ。どちらも、病気に強く育つようにと、接木(つぎき)された苗を植えます。根っこは丈夫な別の種類の苗、そして育つ実はおいしいピーマンとキュウリ。この接木という方法と意義を学ぶことも、ひとつの勉強です。






播種する花の種は、マリーゴールドとひまわり。鮮やかな黄色が特徴のマリーゴールドは、聖母マリア様の名前からつけられたという、美しいエピソードを持っています。一方、ひまわりは特別な想いが込められている「はるかのひまわり」。阪神淡路大震災で亡くなった小学6年生・はるかちゃんのお家があった場所に、その年の夏、たくさんのひまわりが咲いたそうです。そのひまわりを「はるかのひまわり」と呼び、その種をとって植え続けられています。今回まく種は、今年震災後30年を迎える神戸の追悼式でいただいた種です。仁川学院でも種を保管して次年度以降も植え続けていこうと考えています。






今日の活動を通して、素晴らしかったのは、3年生。下級生に優しく声をかけ、丁寧に作業の手順を教えてくれる頼もしい姿がありました。おかげで教室や畑には、穏やかで和やかな空気が流れ、みんなが笑顔で活動に取り組むことができました。
放課後には、有志の生徒たちが集まって、仮支柱を立ててくれました。たくさんの手が集まり、あっという間に作業は完了。自主的に行動してくれる生徒たちの意欲に、胸が熱くなりました。
これから、ピーマンやキュウリがどんな風に成長し、どんな実をつけてくれるのか、本当に楽しみです。子どもたちと一緒に、その過程をじっくりと観察していきたいと思います。