クラブ活動

【高校卓球部】兵庫県総体 結果報告

2017.07.24

高校卓球部 兵庫県総体 結果報告

第61回兵庫県高等学校総合体育大会卓球競技
(平成29年6月9日(金)・10日(土)/於:姫路市立中央体育館)

 

□男子学校対抗(83校)

○2回戦 3-1 六甲アイランド
(仁川:●明角/○中西/○中西・平岡/○中畑/平岡)

●3回戦 0-3 育英 (ベスト32)
(仁川:●中西/●尾木/●中西・平岡/中畑/平岡)

IMG_1215 IMG_1224
男子学校対抗2回戦/3回戦:全員で精一杯声援を送りました

 

□男子シングルス(107名)

・中西 優太(3年)
○1回戦 3-0 神崎高
●2回戦 1-3 育英高 (ベスト64)

 

2年2か月に渡る、3年生6人の「部活」がこの日、終わりを迎えました。

 

1年前の新チーム結成後、強かった先輩のようになれない自分にずっと自信が持てずにいた選手。勉強との両立に悩んで思うように練習できなかった選手。満足のいく結果が残せなかったチーム。OBの先輩たちや先生にいろいろアドバイスを受けるもなかなか変われなかったチーム。一人一人が本当に悩んだ1年だったかもしれません。

 

しかし、チームは5月の阪神地区予選で輝きを取り戻し、この日の県総体では3年生を中心に精一杯声を出し、試合に出場した選手は自分のために、チームのために、これまでずっと応援してくれた後輩や家族のために、何かを残そうと、1点でも取ろうと、1秒でも長くプレーしようと、ひたむきに頑張ってくれました。またベンチや観客席から必死に声援を送る1・2年生たちの姿は、3年生の残してくれたチームの”財産”のように映りました。

大会前日は、学校で最後の全体練習を行った後、レストラン特製の弁当をいただき、電車で姫路まで移動して宿舎入りを済ませ、「最後のミーティング」を行いました。3年生の熱い思いをチーム全員で共有し、翌日の大一番に向けて士気を高めました。

IMG_1212 IMG_1228
毎年行っている「最後のミーティング」、そして「姫路城見学」。

 

そして大会当日。学校対抗戦の結果は3回戦敗退となりましたが、最後の最後に、最後まで諦めないNIGAWAの卓球を見せてくれました。最後の最後に、チームとしての「強さ」を見せてくれました。3年生でチーム唯一のカットマン・明角は初戦のトップで出場。中学時代に県総体を経験しているものの、当時は控え選手。今回の出場はまさに悲願だったといいます。結果は惜敗でしたが、今までにないほどの躍動感を見せてくれました。そして、1年生の時から主力で活躍してきた主将・中西。中学時代から強豪チームで鍛えられてきた彼にとって、本校チームは物足りなかったかもしれません。しかし彼は決して不満を言うことなく、むしろ積極的に、後輩はもちろん初心者や中学生たちに対して、技術だけでなく「卓球の楽しさ」を惜しげもなく教えてくれました。そんな彼が最後に魅せた試合が3回戦・育英戦。インターハイ常連校相手に、しかも昨秋県新人大会の個人戦チャンピオンを相手に、フルゲームまでもつれる大接戦を演じました。惜しくも5ゲーム目は9-11で落としてしまいましたが、阪神地区で共に戦ってきた仲間たちも応援に駆け付けるなど、いちばんの盛り上がりを見せてくれました。

IMG_1233 IMG_1262
中西のシングルス2回戦/県国体前日にも後輩に指導してくれました

 

この2人だけでなく、他の3年生も最後までがんばってくれました。彼らには、この卓球部で経験したことすべてを今後の人生の糧にして、どんな逆境に立たされても、目標を達成するために最後まで前進を止めないでほしい、そう心から願っています。

 

IMG_1239
大会を終えて全員で集合写真

 

最後になりましたが、練習試合等でこのチームに力をたくさん与えてくださった各校チームのみなさん、卓球部の活動にご理解ご支援いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

 

この大会の翌日より、新チームが始動しました。2年生が7人と1年生が8人、男子が11人と女子4人というチームですが、先輩たちの意志を受け継いで、さらにNIGAWAの卓球を追求するべく活動してまいります。今後もどうぞよろしくお願いいたします。