美しい紅葉が見ごろを迎えた頃、11月10日に実施された1年生の京都・嵐山への校外学習。その学びの集大成として、12月11日7校時に「報告会 & フォトコンテスト」を開催いたしました。

「各班が嵐山での体験や事前学習で深めた知識をまとめた内容の報告」と「体験から得た思いをキャッチコピーとして盛り込んだ自慢の写真の発表」を、2〜3分という限られた時間の中で披露しました。どの班もスライドのデザインや発表方法など、さまざまな工夫を凝らし、オリジナリティ溢れる発表を完成させていました。終始、拍手と優しい笑顔で包まれた発表会になりました。

発表後には、生徒・教員による投票を実施しました。投票は、「訪問場所の発表について、魅力が伝わったか。」「写真について、構図や場所に工夫や個性がみられるか。」「キャッチコピーについて、秋の京都の魅力が表現されているか。」「発表方法に工夫があり、興味をひくものであったか。」の4つの観点から行われました。審査の結果は、来週のクリスマス祝会の中で発表、表彰を行う予定です。

今回の校外学習は、本校では比較的珍しい学年別の行事でした。縦割り行事では、上級生に頼り、付いていくことの多い1年生たち。しかし、今回は自分たちが主体となって計画・行動しなければなりませんでした。当初は、あまり話したことのないクラスの違う子と班を組み、戸惑いから班での話し合いがなかなか進まない様子も見られました。しかし、この校外学習は、彼らに大きな成長の機会を与えてくれました。事前学習では、訪れる名所についてそれぞれが調べ、意見を交換することから始まり、当日訪れる場所やのルート、昼食やデザートを食べる場所を共に決めていきました。当日は、予想外のハプニングもある中、共に行動し、乗り越えました。事後学習では、体験を振り返り言語化することを、共に行いました。

これらの過程を経る中で、生徒たちは自分の考えを表現する力だけでなく、周りの班員の意見に耳を傾ける協調性を養うことができました。また、自分が任された役割を果たさないと班員全員に迷惑がかかる、という経験をする中で、責任感も芽生えたように感じます。

この校外学習で得られた経験は、きっと来年度の長崎研修旅行、そしてこれからの生活で大いに活かされることでしょう。1年生たちの今後のさらなる成長が今からとても楽しみです。