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第34回 未来予想図
6月13日金曜日の5・6時間目、本校卒業生による特別授業「未来予想図」を行いました。34回目となる今回は、お二人の先生をお迎えし、それぞれ6年生のクラスで授業をしていただきました。子どもたちは興味津々。充実した時間となりました。
6年1組「アラブ首長国連邦ウィ拠点に世界中を乗務した経験談」
河本真菜先生(40回生) カンタス航空日本地区・営業本部・営業
カンタス航空日本地区・営業本部でご活躍されている本校40回生OG・河本真菜さんをお招きし、6年1組の児童を対象にご講演いただきました。河本さんは、アラブ首長国連邦を拠点に世界約200カ国に就航する航空会社で客室乗務員として乗務されたご経験をもとに、そこに至るまでの道のりや、仕事のやりがい、世界の人々と関わる際に大切にしていることについてお話しくださいました。講演後は「文化が違っても、相手を思いやることは共通して大事だとわかりました」「目標があるからこそ努力を続けられるという言葉が心に残りました」といった感想が子どもたちから聞かれました。夢を実現された先輩の言葉に触れたことで、自分自身の将来を見つめ直すきっかけとなる、非常に有意義な時間となりました。


6年2組「腎移植について」
中澤成晃先生(33回生) 大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学講座
現在、大阪大学にて医師として活躍されている中澤先生。学生時代の思い出話や受験にむけて大切にされたこと、腎移植に取り組む医師の仕事について等、たくさんお話しいただきました。学生時代、志望校に合格をされた後は勉強だけではなく、よく遊んだそうです。「うまく遊べる子は、うまく学べる子」そんな言葉もありました。当時、学校の先生から「君たちは知識は豊富だが、知恵がない」という言葉を言われたそうです。つまり、知識を活かすこと。それは「自分で考えること」が大切です。子どもたちへ、人生の歩み方を示していただきました。
中澤先生は「一番勉強したのはいつだと思う?」と子どもたちに尋ねました。受験間際の中学?高校?大学?予想をしていると、「今が一番勉強しています。」と答えました。中澤先生の仕事観には、自身の損得勘定ではなく、「困っている人のため」という使命感がありました。医師は命を預かる仕事、だからこそ日々勉強をして臨んでいる、そんな力強い言葉でした。
「自分の能力はいいことに使いなさい」と、最後までメッセージを送っていただきました。誇りを持って仕事をするその姿が子どもたちの心にきっと響いたと思います。

