仁川学院中学・
高等学校

学校行事 記事一覧

2023.07.22 学校行事
【中学】カルティベーションウィーク1日目~教科の学習を活かしたアクティブな学び~

 ローゼンバイゲルホールの座席を埋め尽くす生徒たち。中学1~3年生のカルティベーションコース生136人が集いました。

 1学期の最後の2日間、カルティベーションコース独自の取り組みを行います。カルティベーション(cultivation)とは、「育成」「開拓」という意味です。また、普段の授業で対話を重視しています。そこで、今年のテーマは「コミュニケーションの開拓者になろう」。

 学年・クラス混合の5人班は、当日の朝発表されたばかりで、お互いを知るためにアイスブレイクからスタート。

 「私の推し」をテーマにスピーチした後、質問タイム。一気に仲が深まりました。

 1日目の一番大きな研修は、「仁川の賢者」。冒険の地図を手がかりに校内を巡ります。あちこちで教科の先生がミッションを準備して待ち受けています。

【宗教科】聖書の言葉を伝える伝言ゲーム。

 普段の授業で聖書を読んでいますから、これくらいはお手のもの……のはずですが……、聖書の言葉遣いが難しく悪戦苦闘。

【国語科】ひとり1連ずつ分担して、ひとつの詩を作ります。ただし、すべての連に表現技法を盛り込むことが必須です。

 

 授業で習った表現技法を思い出しながら、意味のつながった詩を完成させました。

【家庭科】針と糸で玉留め・玉結びをします。糸が絡んだりしてなかなかうまくいきません。

 縫い終った糸を見ると、キーワードの文字が浮かび上がっています。

【英語】写真を3枚選び、その写真に写っているものについて英語でスピーチ。

 ネイティブの先生の審査はなかなか厳しく、合格をもらうまで時間がかかります。

【保健体育】腕立て伏せをしています。筋トレがミッション?

 単に「筋トレをしなさい」ではありません。このトレーニングで鍛えられている筋肉の名称を正確に答えることがミッション。保健体育の授業で習ったことを思い出さないとできません。

【理科】ペーパータワーを作るミッション。ただし、ハサミもノリも使用不可!

 

 しかもタワーは、班の中で一番背の高い人と同じくらいの高さまで積み上げること! そして、10秒自立すること! せっかく積み上げても8秒で倒れてしまい涙をのむ班も……。

【美術】1人の班員を制限時間内にスケッチします。

 なるべく描きやすいポーズがいいと班員からリクエスト。モデル役も大変です。

 以上、7つの教科のミッションをクリアすれば、宝物の場所がわかります。

 どのミッションも普段の授業で学んだことを活かし、考え、知恵を出し合って解決につなげました。

 1日目の最後のプログラムは、「3年生プレゼンツ カルティベーションの過ごし方」。宿題、小テスト、授業について、度のように取り組めば効果的か、3年生がプレゼンテーションしました。

 1・2年生からの質問に、しっかりと3年生が答えていました。1・2年生にとって先輩の方法論は大いに参考になったでしょうし、3年生も自分の学び方を見直す良い機会になりました。

 カルティベーションウィークの1日目はアクティブな活動・コミュニケーションが中心です。普段の学びを活かした活動ができました。

 

 

 

 

 

2023.06.08 学校行事
【高校3年生】黙想会を行いました

高校3年生は6月6日(火:カルティベーションβコース対象)と7日(水:カルティベーションα、アカデミアコース対象)の2日間、カトリック大阪梅田教会と上智大学大阪サテライトキャンパスをお借りして、黙想会を行いました。

 

黙想会では学校とは違う落ち着いた雰囲気の中で自己を見つめ直すことを目的に、今までの人生を見つめ直したうえで、今後人として、受験生として、自分の未来をどのように描いていくのか、そしてこれからの一年間をどのように過ごすべきか、生徒達は朝9時~15時までゆっくりと自分自身に向き合い、自らの生きる意味・目的について考えました。

黙想会のテーマは、「17歳の決断についての内省」です。自分自身を知り、望みを知り、生きる意味を考えるために、2回の講話と、ワークシート課題を通して、自己の内省を深めていきました。そして、最後に一つの『決断』をカードに書き留め、それをミサの中で神に祈りとして捧げました。

 

 

 

 

この黙想会は、高校3年という大切な時期を過ごす彼らにとって、これからの進路に向けて力強い一歩を踏み出す、よいきっかけとなったことと思います。この黙想会で固めたぶれない軸を心に、確かな未来への歩みを進めてほしいと願っています。 

 

 

2023.05.31 学校行事
【中学】野外活動3日目 辛いときも仲間が支えてくれた曽爾高原

 

 雨が施設の屋根をたたきつける音で目覚めました。朝のつどいは屋内での実施となりました。

 班員の健康チェックをするのは、副班長の大切な仕事です。

 この朝食が曽爾高原で食べる最後のご飯。食べ終わった食器の返却、テーブルの拭き掃除など後片付けを自分たちで行います。

 3日間の思い出がつまった宿泊棟の掃除。掃き掃除、拭き掃除、寝具の片づけ。施設のチェックポイントどおりにできていないと、点検で合格がもらえず掃除のやり直しになります。

 すべてをサービスでやってもらえるホテルや旅館とは違い、自分たちでやらなければいけない宿舎だからこそ得られる学びがあります。

 最後の研修は、スケッチを描いてそこに創作した俳句を書き込んで……というものでしたが、山の神様は微笑んでくれませんでした。最後の研修もダンス練習となりました。

 この3日間で3回目のダンス練習です。天候に恵まれず、後半は「野外活動」ではなく「屋内活動」になってしまいました。それもひとつの思い出です。

 「楽しいことばかりではなく、辛いこともあったけれど、そんなときは仲間同士で助け合ったことが収穫です」退所式で生徒代表が施設の職員の方にお話しした言葉です。非日常の空間で3日間過ごしたからこそ得られた実感でしょう。

 仁川学院の伝統行事は、コロナ禍を経ても途絶えることなく続いていきます。

2023.05.29 学校行事
【中学】野外活動2日目 まさかの梅雨入り! 曽爾高原

 この写真は、国立曽爾少年自然の家で、つどいの広場を撮影したものです。奥に見えるのは雲海!? 標高の高さを感じます。

 起床時刻は6時。朝のつどいで、国旗・校旗の掲揚、ラジオ体操、施設の職員のお話がありました。仁川学院は、やはり一日の始まりとしてお祈りをします。

 野外活動2日目はハイキング。昨夜から雨が降り始め、ハイキングは中止だと思われましたが、朝になれば少し晴れ間ものぞいていました。天気予報とにらめっこしながら、行程を短縮したハイキングプランを作り直して実施することになりました。

 出発しようと思ったらぽつりぽつりと雨粒が……。いいや、これくらいなら大丈夫。レインコートを着用した生徒もいます。

 昨日の周辺散策は、曽爾高原内のお亀池を周回しましたが、今日はそのお亀池を上から見ます。3年生の班長が先頭に立ち、まだ体力があまりついていない1年生を気遣いながらのハイキングです。

 亀山峠まで登ると……、高い!! 見晴らし良し!! 気分爽快!!! 全身で大自然を味わいます。

 峠からはふたたび下り坂。ここから先は、森林の中の道を歩きます。木々が生い茂っているので日がなかなか差さず、薄暗い道です。でも、森林浴にはピッタリの道。

 この森林の中の道を歩ききる予定でしたが、途中で雨脚が強くなる予報へと変わったため、途中でUターン。短縮バージョンのハイキングがさらに短縮されてしまいました。それもそのはず、なんと梅雨入り宣言! 長い野外活動の歴史上、梅雨入りを迎えたのは初めてかも!?

 仁川学院訓の「大自然に学び愛せよ」。自然は、人間の期待や予測どおりにはいきません。それも自然から学ぶことです。

 午後は、昨日に続きダンス練習。最初はたどたどしかった3年生の指導も、回を重ねるごとに頼りがいのあるものになっていきます。

 また、「カプラ」にも挑戦。カプラは、同一サイズの木の板を積み上げるだけ。でも、この“だけ”が奥深いのです。

 どんな作品にするか【創造力】、どうすれば積み上がるか【論理的思考力】、仲間と協働できるか【コミュニケーション能力】、時間内に完成できるか【集中力】……、いろんな力を駆使します。

 

 班対抗で積み上げた高さを競います。少しずつ、慎重に、けれど制限時間内に。途中で崩れてしまう班もありましたが……。

 見事、いすの上に立たないと届かない高さまで積み上がりました!

 日中は、体を使い、頭を使い、神経を使いました。当然、お腹が空きます。

 夕食ではご飯大盛りを希望する生徒もたくさんいました。

 仁川学院宿泊行事の夜の定番は、キャンドルサービス。ハイキングやダンス、カプラといった「動」の活動に対し、キャンドルサービスは「静」の活動です。

 

 今年のテーマは「ともに生きる」。宗教委員が、いつもそばにいてくれる家族や友人へ、そして自分自身、将来の自分へと感謝の言葉を述べました。

 神父である校長先生のお話と聖歌を聴き、最後はろうそくの炎の灯りを通して、自分を見つめ直す時間となりました。

 大きな病人や負傷者はなく、2日目の曽爾高原の夜が更けていきます。

2023.05.28 学校行事
【中学】野外活動1日目 今年こそ曽爾高原!

 コロナ禍以降、中止されていた野外活動が昨年復活。曽爾高原で2泊3日! ……と準備をしていたら、施設の設備が故障したためあえなく中止。急遽、1泊2日に短縮して、淡路島で活動しました。

 さあ、今年こそ曽爾高原です! 本来の2泊3日の野外活動は4年ぶり。そして、国立曽爾青少年自然の家での活動はなんと11年ぶりです。先生方も曽爾高原の経験がない人もたくさん……。

 学年・クラスの枠を超えて、3学年混合班を作って活動するのが仁川学院中学校の野外活動。4月から、リーダー役の3年生が下級生に教えながら準備をしてきました。

 学校での出発式を終え、約3時間かけてバスで移動。曽爾高原は奈良県ですが、もう少しで三重県という遠い場所にあります。

 入所式では「自然を体感してほしいと」いう教頭先生のお話の後、生徒代表が3日間お世話になる施設の方にあいさつをしました。

 曽爾の山に囲まれて昼食。風が草の香りを運んでくれて心地よいです。

 曽爾高原の地質・動植物について簡単なレクチャーを受けた後、周辺を散策しました。耳を澄ませば、名所のお亀池から蛙の声、山からは鳥のさえずり。食事中の鹿の姿も見られるなど、自然を体感しました。

 野外活動と同時進行で、ダンス練習を進めています。3年生が振り付けを覚えて、1・2年生に教えます。4月からの2か月で、1・2年生の深化がめざましく、最初は自信なさそうに踊っていましたが、今では笑顔で堂々と踊れるようになっています。

 夕食はバイキング。ようやく対面で食べられるようになり、本来の中学生らしい食事風景が戻ってきました。

 夜は、班の旗作り。それぞれの班で考えたスローガンに基づいてデザインを考えました。30人の班員が1枚ずつ旗にデザインを描きます。明日、30人の旗をつなぎ合わせて、1枚の大きな旗が完成する予定です。

 最後は1日の振り返り。前進したこと、反省点、明日への意気込みを文章にして、班員に発表します。

 宿泊行事でも仁川学院をしめくくるのはお祈りです。

 こちらの施設では、清掃もベッドメイキングも自分たちでやらなければいけません。旅行ではなく、集団生活を学ぶ場所。3日間の活動が終わると、きっと成長した仁川学院生の姿が見られるはずです。

2023.05.25 学校行事
【高2】校外学習を実施しました

本日、高校2年生を対象に校外学習を行いました。今回は、研修旅行でイタリアや東北・北海道に行く生徒の事前学習として、大塚国際美術館と北淡震災記念公園に行きました。

大塚国際美術館では、1000点以上の西洋名画が陶板で原寸大で再現されており、バチカン市国にあるシスティーナ礼拝堂の壁画など、見ごたえのある作品がたくさん展示されているため、生徒は時間が許す限り鑑賞を楽しんでいました。

 

 

美術館に行く事前準備として、考査前に美術教員から見どころや絵画の裏話などを学び、実際にどう描かれているかを見ることで、今まであまり芸術に興味がなかった生徒も意欲的に鑑賞していたように感じました。イタリアに行く生徒は今回観た美術作品を現地でもう一度観ることで、また新しい発見をしてくれるでしょう。

自分が感動した作品について後日フォトエッセイを作成するため、好きな作品についてはじっくり観察する生徒が多く、知的好奇心が刺激されたように感じました。どんなフォトエッセイが出てくるのか、楽しみです。

 

また、北淡震災記念公園では、阪神大震災で現れた野島断層をありのままに保存・展示しており、地震によってどのような被害が起きたのか、色んな角度から学ぶことができました。地震によって地面がどれだけ移動したか、断層やメモリアルハウスの塀などで実際に見ることで、震災の被害や規模の大きさを体験しました。東北・北海道に行く生徒は、今回学んだ阪神大震災と東日本大震災との違いをまた現地で学んでほしいと思います。

 

校外学習を通じて、色んなことを学んだだけでなく、クラスの仲が一層深まったように感じます。

様々な場面で中心となる高校2年生が、これからより一層学校行事を盛り上げてくれるのを期待します。

2023.05.25 学校行事
【高1】アドベンチャープログラムを行いました

本日、高校1年生を対象に、アドベンチャープログラムを実施しました。株式会社 NEQLIAS さんにお越しいただき、生徒への研修を行っていただきました。

今回のアドベンチャープログラムでは、チームビルディングなどの体験型研修を通して、集団で協力するために必要なことや、集団の中で自分がどのような役割になればいいかなど、協働の大切さや自己分析について学びます。目標として、クラスメイトと「対話」し価値観の違いを明らかにし、その上でクラスで「協働」していくことを伝えられました。

午前中はアイスブレイクとして、各クラスに分かれてアクティビティを行いました。少人数の取り組みから徐々に人数を増やし、クラスメイトと競争したり、クラス全員で協力して一つの課題に取り組んだりしました。

 

 

身体を動かし協力することで、話したことがないクラスメイトとも積極的に交流していきました。午前中の時間を通して、「対話」「協働」について体感し、クラス内で話しやすい雰囲気作りをしていきました。

アクティビティのあとは、各クラスで掲げている目標についてもう一度見直し、各クラスで発表していきました。アクティビティ前に比べて、チーム一丸となって話し合い、クラスの目標をまとめていくことができました。

 

様々なアクティビティに取り組むうちに、協力して課題をクリアする為に意見を交換し合い、失敗したときに振り返りをして次に活かすということができるようになっていきました。一人では難しかったことは多くの人の協力や意見を得て乗り越えていくことができました。課題解決の方法とチームの大切さが自然に身に付いたように感じられました。

相手の価値観を確認することでチームの力に変えていくことができることを学びました。今回の体験で気づいたことを、今後の学校生活や進路実現のための取り組みなど、様々な場面で活かしてくれることを期待します。