国際交流
12月16日(火)7時10分、早朝は大雨と雷をともないましたが、私たちが出発するころには小降りになってくれました。生徒達はぐっすりと眠れたようで、すっきりした表情で集合。予定時間の5分前に出発できたことは大変素晴らしく、幸先の良いスタートを切ることができました。
本日の主な予定は次の通りです。
午前:ヴァチカン市国
(ヴァチカン美術館、システィーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂)
午後:フィレンツェ
(ミケランジェロ広場、クリスマスマーケット)
朝食はバスでの移動を兼ね、車内でコンチネンタル形式の食事(菓子パン、りんご、フルーツジュース)をいただきました。約1時間後、カトリック総本山にして世界一小さな国である『ヴァチカン市国』に入国しました。最初に訪れたのは、『ヴァチカン美術館』。500年以上の歴史をもち、歴代のローマ教皇の収集品を収蔵展示する世界最大級の美術館です。まずは、館内にある『システィーナ礼拝堂』の壁や、20mの高さの天井一面に描かれているミケランジェロのフレスコ画について、その物語をガイドの方に話していただきました。
ラファエロの作品「アテネの学堂」が壁一面に描かれている「ラファエロの間」や、ミケランジェロが描いた壁画「最後の審判」、天地創造を描いた「創世記」などは圧巻です。多くの本物の美術作品を目の当たりにし、また作品の歴史やエピソードを知ることで、より一層作品の素晴らしさを感じることができたことでしょう。
ある生徒は「美術館の中には本やテレビで見たことのあるものがたくさんありましたが、本物の絵や彫刻は、それらと比にならないくらい素晴らしく、何度でも訪れたいと心から思いました。残りのイタリア研修でも異国の文化に触れて、もっと自分を成長させていきます。」と熱く語ってくれました。
生徒達が一所懸命に見上げていたのは、このような天井に描かれたフレスコ画。天井だとは思えないほど美しく、繊細に描かれています。
続いて、ヴァチカン市国のシンボルともいえる、4世紀に建造されたカトリック教会の総本山、『サンピエトロ大聖堂』を見学しました。荘厳な雰囲気と時代を超えた美しい作品の数々は、言葉にならない感動があります。
その後、サンピエトロ広場でクラスの集合写真を撮影。ポストカードなどのショッピングをした後、レストラン「ジャニコロ」で昼食(カルボナーラ、チキンのサルティンボッカ、パンナコッタ)をいただき、ヴァチカン市国を後にしました。
午後は約3時間かけてフィレンツェへ移動しました。バスの中では、これまでの研修旅行の写真を見せ合ったり仮眠をとったり、添乗員の方々とイタリア関連クイズをしたりと思い思いに過ごしました。
途中、「ファブロ」と呼ばれるマーケットで休憩をとり、試食をしながらショッピングをし、休む間もなく楽しんでいました。
フィレンツェで初めに訪れたのは、フィレンツェの町を一望できるスポット『ミケランジェロ広場』。広場の中心には「ミケランジェロの記念碑」が建ち、ローマとはまた違った景色に、生徒達の興奮は高まっていました。
そして日が暮れかけた午後5時頃、本日最後の目的地、サンタ・クローチェ教会の前に開かれているクリスマスマーケットに到着しました。
生徒達はお祭りの屋台のようなたくさんのお店に目を輝かせ、砂糖菓子やパニーニを食べ、家族や友人へのお土産を楽しそうに選んでいました。
その後、フィレンチェ市内にあるホテル「メディティラネオ」へ向かい、夕食をいただきました。ブッフェ形式の食事に生徒は大喜びで、好き好きにペンネ、肉、サラダ、ミルフィーユを味わいました。
本日の振り返りでは「クリスマスマーケットでは、すりが多いと聞いていたので、周りに気をつけながら歩きました。何事もなく、充実した一日となり、良かったです。」などの感想があり、イタリアでの過ごし方にも慣れてきたようです。
明日はいよいよフィレンツェでの班別研修です。各班で立てた計画に沿って、各自の足でフィレンツェを観光します。生徒達は明日を待ち遠しく、就寝したことでしょう。