国際交流

2014 イタリア研修旅行A班 5日目

2014.12.18

イタリア研修旅行A班「12月17日(水)/5日目」の様子をお伝えします。

第二のキリストと形容された聖フランシスコのゆかりの地を巡りながら、彼の生き方を学び、聖フランシスコの生涯とその教えを、直接感じることができる。今日・明日は仁川学院の研修旅行で一番大切な日です。生徒たちも、無事、元気な姿で、充実した研修を行いました。

本日のスケジュールは、以下のようなものでした。
午前 … アッシジへの移動
午後 … 各クラスに分かれてアッシジの研修(今日・明日でクラス別選択研修:ロッカ・マジョーレ、エルモ・デッレ・カルチェリ、サン・フランチェスコ大聖堂、ローマ時代の遺跡、サンタ・キアラ教会、サン・ダミアーノ修道院)

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今日は6時からクラスごとに時間をずらしてビュッフェ形式の朝食をいただきます。生徒たちは連日の日程にも疲れた様子もなく、「仁川ライフ」の表紙にもなっている『聖フランシスコ大聖堂』のあるアッシジへの移動を楽しみにしているようでした。

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フィレンツェからバスで約3時間移動し、アッシジに到着するとさっそく研修プログラムがはじまります。アッシジでは雨に降られることはありませんでしたが、時々霧がでて、少し肌寒い一日でした。(※今日・明日のプログラムはクラスごとで研修順序が異なるため、本日は2年4組の行程を中心にお伝えします。)

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素晴らしい見晴らしが望める長く直線的な壁。市民を守るためローマ帝国時代に建立された四角い天守と多角形の塔のある壁であり要塞『ロッカ・マッジョーレ』。生徒たちはまず、これから向かうことになるアッシジの街を塔の上から眺めます。あいにくの霧でしたが、うっすらとしか見えない景色の中に時折覗くどこまでも続く地平線の雄大さに、生徒たちは感動に包まれていました。

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次は徒歩にて『コムーネ広場』に向かい、約1時間の班別研修です。それぞれ昼食をとり、のんびりとアッシジのぬくもりを感じ取りながら、食事・散策をしました。アッシジはローマ、フィレンツェに比べ、街中の方々も多くなくフレンドリーです。昨日のフィレンツェでの経験を活かし、各自思い思いに注文しアッシジの街を堪能していました。

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午後はまず8人乗りタクシーに分乗して、『エルモ・デッレ・カルチェリ』へ向かいました。聖フランシスコが祈りを捧げた聖地であり、全体が静寂な雰囲気に包まれた神聖な場所です。ちょうど霧に包まれ幻想的な雰囲気の中、聖フランシスコの修行した足跡を感じます。

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続いては、明日ベネディクションが行われる『サン・フランチェスコ大聖堂』を拝観しました。フランチェスコの功績を讃えるために建設されたこの聖堂には、ステンドグラス越しの光が明るく降り注ぎ、高い天井と両壁に、たくさんのフレスコ画が描かれています。聖堂の荘厳な空気の中、リー神父様の聖堂の説明やフレスコ画についての講話を聞き、堂内を拝観しました。生徒達も研修旅行の真の意味が、すっきりし始めたのではないでしょうか。

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その後は、徒歩にてローマ時代の遺跡(フォロ・ロマーノ)を観光しました。ミネルヴァ神殿の下部にあり、当時の遺跡がそのまま見学できるようになっています。生徒たちはガイドさんの説明に聞き入り、紀元前1世紀の建築様式や技術に大変感心していた様子でした。

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フランシスコもこの地を眺めたのだろうかと、夕暮れに染まった地平線を横目に、アッシジの町並みを堪能し、ホテルへと向かいます。

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本日からの宿泊地は、A班は『ロゼオホテル』です。食事の前に、ローマ、フィレンツェ、アッシジで各々が手に入れたポストカードにエアメールを書きました。初めて書くエアメールに生徒たちは戸惑っていたようですが、しっかりと書き終えたようです。手紙は明日投函予定です。

その後、A班全体で夕食を頂きました。メニューはサーモンソースのファルファッラ、白身魚のムニエルとほうれん草バター、マチュドニアでした。同じ会場で一同に夕食をとるのは2日ぶり。大勢での食事で楽しげそうに会話に花を咲かせていました。

食事後には明日のベネディクションで歌う、「Fratello Sole, Sorella Luna」を伴奏なしで合唱しました。A班全体の声が一つとなり食事会場に響いていました。
生徒たちに今日一日の感想を聞いてみたところ、「アッシジは今までの都市の中で一番ヨーロッパな感じがしました。ハリウッドや恋愛や音楽映画に出てきそうなロマンチックすぎる都市でした。アッシジの風景、人々の行動などすべてが絵になる街だと思います。」「お昼の御飯の店を探すのに苦労しました。しかし、苦労して見つけた店で食べたパスタは美味しかったです。」「サン・フランチェスコ大聖堂は仁川ライフの表紙で、本物を見たときの建物の大きさに感動した」「グラーツィェといった簡単な言葉でも通じたことがうれしかった!」「フォロロマーノがまるで洞窟のようでローマ時代の遺跡に好奇心をもった。もっと詳しく調べてみたい!」「お昼に二つに折りたたんでから焼かれたピザを食べたけど、普通のピザよりも耳が厚かったので歯ごたえがあって美味しかった」などとみんな元気に話してくれました。

ローマやフィレンツェとは全く違った、荘厳な建築物、美術作品とはまた違った美しさがある街。仁川学院の源流の地であり、聖フランシスコが眠る地でもあるアッシジ。仁川学院では宗教、音楽、美術、総合学習といった様々な教科や宗教朝礼を通し、フランシスコの生き方を学んできました。
この研修旅行の目的である仁川学院生のための『ベネディクション』が明日の夕刻に聖フランシスコ大聖堂であります。そして明日はいよいよ研修最終日です。明日の研修を通し、聖フランシスコの生き方を肌で感じる。そして生徒たちみんなが人生における大切な学びをしてくれることを切に願います。