野上日記

2013年12月

メリー・クリスマス&ハッピー・ニュー・イヤー

こんにちは、Y館長です。

 

拙い「館長ブログ」も、年内は最後の更新となりました。
 

まずは、7月の開館以来、ご訪問くださったすべての皆さんと開館に当たりご尽力いただいたすべての方々に、A職員ともども感謝申し上げます。
 
あっ、(そんな奇特な方はおらんと思いますが)このブログをご愛読くださった皆さんにも深甚なる感謝を捧げます!ありがとうございました!!
 
まだまだ考えていることからは道半ばの状況ですが、今後ともどうかよろしくお願い致します。
 
 
さて、仁川学院藤飯治平記念館の年末・年始の開館予定ですが、すでにトップページでもお知らせさせていただいておりますが、つぎのとおりです。
 
12月20日は、学院行事のため午後1時に閉館します。
12月21日~1月5日まで、冬季休館です。
1月6日から、通常どおり開館します。
 
 
藤飯治平記念館は冬季休館となりますが、この間、仁川学院では、仁川学院父母の会のご協力をいただきながら、学外の皆さまにもご参加いただける恒例行事が開催されます。
 
12月21日(土)は、「クリスマスの夕べ」、1月4日(土)は「ニューイヤーコンサート」
 
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いずれも回を重ねるごとに楽しみにされる地域の方々も多く、お運びいただければ藤飯治平先生が17年の長きにわたって教鞭を取ってくださった「仁川学院」をよりご理解いただく機会となることと思います。
 
詳細は、当記念館(電話0797-71-0355)または仁川学院事務局(電話 0798-52-0551)までお問い合わせください。
 
 
「来るべき年」もこの仁川学院藤飯治平記念館から、多くの素敵な出逢いが生まれることを願いつつここ野上から
 
 メリー・クリスマス&ハッピー・ニュー・イヤー
 
 
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来年は甲午(きのえうま)だそうですが、ご来館くださった方はお気づきだったでしょうか、記念館玄関で最初にお客様をお迎えするのが藤飯邸の庭に残されていたこの「埴輪の馬」・・・番犬ならぬ番馬?
 
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どうぞそれぞれに良い年をお迎えください。
 


ステンドグラスとロザリオ

こんにちは、Y館長です。

 

師走も押し詰まって、主の降誕も間近となりましたが、このところの寒波も半端ないですね。それでもこの冷え込みが平年並みとか・・・そう、昔はもっと寒かったなぁ・・・
 
 
仁川学院藤飯治平記念館の玄関扉脇に、一枚の小さなステンドグラスがはめ込まれています。
 
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Yは、これを初めて見たときから気になっていたのですが、同じような技法のステンドグラスを仁川学院内で目にすることができるのです。
 
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仁川学院コルベ講堂の、正面入口の両脇に設えられたステンドグラス・・・
 
このコルベ講堂のステンドグラスは、ステンドグラス・アーティストとして著名な三浦啓子さんの作品です。
三浦先生は西宮市にアトリエを構えられてオリジナルの技法による壮大な作品を多くの建築物に提供されている環境アーティストでもあります。
 
その主だったところだけでも、サントリーホール、六本木ヒルズ、松下IMPビル、同志社大学、大手前女子大学、兵庫医科大学、東京国立博物館、神戸元町一番街アーチ、中山寺・・・と、とても書き切れないのですが、Yとしてはぜひ自慢?したいのがこちら!
 
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仁川学院小学校内「聖母マリアのグロッタ」にある、ロザリオの祈りの神秘を建物全周に配した三浦先生の素晴らしい作品です。
ここに掲載したのは、お告げから奉献の部分ですが、このような形ですべてのシーンがグロッタ内を取り巻いています。
 
グロッタとはイタリア語で「洞窟」の意、学院創立50周年記念事業として仁川学院小学校舎を建て替えた際に、新たに設けました。
 
「無原罪の御宿り」と呼ばれる聖母マリアの恵みを、仁川学院に学ぶ児童が自然にこころの中に呼び込むことができるような、ある意味で仁川学院教育を表象する場所です。
 
このグロッタ、単なる箱型の建物ではなく、そうですね、丁度、卵を半分地下に埋めたような形を想像していただくのがわかりやすいでしょうか・・・
 
おまけに、地上に出ている上半分は芝の植えられた土で覆われ、外から見れば築山としか思えません。もちろん児童たちが自由に登って遊べます。
 
その内部の全周に設けた欄間(ちょっと呼称が和式すぎますがYにはそう表現する以外思いつかないものですから)に嵌められた三浦先生の「ロザリオの祈り」・・・そのすべては外部からの自然光(太陽光)だけで室内に浮かび上がるよう施工上の工夫がされています。
 
当時、担当者として建設に関わったYには、いっそう思い出の深い場所で、打ち合わせのために何度も三浦先生とお目にかかり、西宮市目神山のスタジオ(工房)で制作現場を拝見しと、当時の苦労や喜びともども昨日のことのようによみがえらせることができます・・・
 
といつもながらの感慨に耽るのはここまで。やっと冒頭の藤飯治平記念館のステンドグラスのお話ですが、これって、やっぱり三浦啓子さんのステンドグラスですよね?
 
ガラスの色合い、厚み、割り方、そして何より表現された花の優しさ・・・
先生のオリジナル技法の特徴であるガラスの接なぎ等々・・・
 
この記念館は、藤飯治平先生がこの地の古家を購入されて住まわれたとお聞きしています。もちろん先生ご夫妻が住まわれるにあたってリフォームや、アトリエの増築はされたのですが、さて、この玄関はどうだったのでしょうか?
 

藤飯先生と三浦先生とご親交があったのか、或いは前住者の方が三浦先生とご交流をお持ちだったのか・・
 
三浦先生とお目にかかる機会があれば、ぜひお尋ねしたいことですね。
 
 
さて、そのグロッタの主題となっている「ロザリオの祈り」ですが、カトリック教会で聖母マリアの祈り(アヴェ・マリア)を、福音書に記されたイエス様の神秘を想いながら唱えることであり、またその祈りのために用いる数珠のような用具のことでもあります。
 
 
アヴェ、マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、
今も、死を迎える時も、お祈りください。
アーメン。
 
(ちなみに、Yはカトリック幼稚園出身ですが、当時は「 めでたしせいちょうみちみてるマリア」とお祈りしてました。)
 
 
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これは、カトリック信徒であるA職員が、常に身近に持つロザリオ・・・ちょっと拝借して撮影させていただきました。
 
カトリック信徒ではないYが持つ仏教の数珠(真言宗の主珠108,親珠2、四天珠4ですが、ここらあたりお宗旨でいろいろ違いがあるそうですが))と、よく似ています。
 
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数珠の親珠にあたる部分にはおメダイ、房と弟子珠にあたる部分には十字架のキリスト。
 
ロザリオと数珠・・・どこかで歴史の不思議な縁の重なる部分があるのかもしれませんね。
 
というところで、また来週!
 
あっ、来週はもう本年最後のご挨拶かも・・・風邪など召しませんよう、ご自愛のほど・・・


藤飯治平のフィレンツェ

こんにちは、Y館長です。

 

この週末には、仁川学院高等学校2年生がイタリア研修旅行に旅立ちます。
 
その様子は仁川学院高等学校ブログで日々伝えられることでしょうから、興味を持たれたかたはぜひ学校のブログを訪れてみてください。
 
 
先週からのイタリア・シリーズ(いつの間に?)第2回は、「藤飯治平のフィレンツェ」
 

藤飯治平先生は、2005年3月末から4月にかけて、ごく親しい人たちと一緒にフィレンツェを旅されました。
この旅が、藤飯先生の最後の海外旅行(帰国後の6月に急逝されます)、気のおけない人たちとの懐かしいフィレンツェは、さぞや感慨の深かった旅であったろうと思われます。
そんな藤飯先生のアルバムから・・・
 
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藤飯先生の大好きな場所だったでしょうか・・・・
 
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なにか、もうYには懐かしい場所にさえ感じられる花屋さんの店先・・・・
下の写真の女性の笑顔が素敵で、恰もソフィア・ローレンとマストロヤンニの如く・・・
 
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こころから愉しんでおられる藤飯先生が想像されます・・・
 
 
ここからは、まけじとYの、我が想い出のフィレンツェ!
 
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あいかわらずひとりよがりな風景の数々、でも本当に素敵な街でした。
写真はありませんが、S名誉学院長のはからいでサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会礼拝堂の夜のミサに参加させていただいたりと、思い出はつきません・・・
 
あぁ、また行きたいなぁ・・・とつぶやいておこう、どこかで誰かが願いを聞き入れてくれるかもしれません、よねっ。
 
というところで、イタリア・シリーズはこれにてfine・・・
 
 
記念館もすっかりクリスマス・ムードに包まれています。
 
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門扉脇の外壁に飾られた豪華リース!
仁川学院中学校、T職員渾身のハンドメイドです。Tさん、ほんとにありがとう!
 
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こちらはA職員の心尽くし・・・
 
 
今年も残り僅か、「風邪ひくなよ」、「風呂入れよ」、「宿題終わったか」、「歯磨いたか」、では「また来週!!」
 
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